主な蜂蜜の種類

アカシア

アカシアの花

アカシアの花

5月に六甲山南斜面で咲くニセアカシアの蜂蜜です。満開時には、灘から摩耶山・布引・丸山・高取山まで全山真っ白に染まります。
昔、乱伐により禿山となった六甲山に砂防・緑化の目的で大量に植えられたニセアカシアが育ったもので、神戸は全国でも有数のアカシア蜂蜜の産地です。

しかしニセアカシアの花はもろく痛みやすい花で、風雨にさらされると大きな被害を受け、花が蜜を出す前に落ちてしまいます。開花時の天候次第で収穫量が左右される為、不作・豊作の年があり、価格も変動する事があります。
近年では大型商店やマンション建築などによる伐採に加え、外来種である為に積極的に伐採される対象の樹木ともなっており、また数を減らしつつあります。
味は淡白でクセもなくあっさりとしていますので何にでも合い、美味しい蜂蜜です。特にトースト・酢の物・お寿司におすすめです。

百花(ひゃっか)

色々な花

色々な花

6月にアカシアが散ってから咲く、様々な山の花の蜂蜜です。沢山の花が同時に咲いて、あちこちから採ってくるので百花といいます。ネズミモチ・ふくらし(ソヨゴ)・リョウブ・トチ・クリ・・・等です。

色が濃くて独特の風味があります。色や味は採れた時期や植生により様々ですが、色が濃い物は鉄分が豊富で栄養的には優れています。
同じ時期に咲く花の蜜が蜂の巣の中で混ざった物で、人の手で混ぜ合わせているわけではありません。ただし、瓶詰めの際は年間を通してできるだけ同じ品質になるように採れた時期・場所の違う物をブレンドして販売しています。
どのようにでも使えますが煮物料理などには特にお勧めで、コク・照りが出て美味しくなります。また、この百花の蜂蜜で『青梅の蜂蜜漬け』を作ると一年後には絶品の梅ジュースになります。
こちらで「果実の蜂蜜漬けの作り方」を紹介しております。
花梨・青梅に限らずキンカンや生姜など色々な物が漬けられますので、お好きな物でお試し頂く事もできます。

レンゲ

レンゲの花

レンゲの花

最高品質の蜂蜜として有名なレンゲですが、近年では採蜜量が少なくなっています。レンゲは少し前までは田んぼの有機質肥料として欠かせなかった物で、春になると一面のレンゲ畑を見る事ができたものですが、近年では化学肥料の発達に伴いレンゲを育てる農家が少なくなり花が減り続けています。

加えて、外国から侵入してきたマメ科植物につく害虫(タコゾウムシ)により、蜜をふく力が弱まり質の良いレンゲ蜂蜜はだんだん採れなくなっています。
それを食い止める対策は現在のところ見当たらないという状態で、レンゲ蜂蜜を採るためには広いレンゲ畑を人為的に作る必要があります。

そういった状況に加え、世代交代による蜂群減少の影響もあり、当店ではレンゲ蜂蜜を一年を通して販売できる量を確保できません。その為、販売は店頭での少数販売のみでインターネット通販では取り扱っておりません。申し訳ありませんがご了承下さいませ。

マヌカ(ティートゥリー・ギョリュウバイ)

マヌカの花

マヌカの花

ニュージーランドとオーストラリア南東部に生息するマヌカの蜂蜜は現地では医薬品としても扱われるほど抗菌力が強く、ピロリ菌などを殺す効果があるそうです。その効能を示す値としてUMF(ユニークマヌカファクター値)、
MGO(食物メチルグリオキサール含有量)などの数値が付けられている物も多くあります。

日本ではテレビ番組などでブームとなった為に販売業者が急増し、様々な情報が飛び交っています。中には養蜂家としては首をかしげたくなるような内容も多く、そうした情報がさらに個人のブログなどにより過剰に表現され、 今では”蜂蜜を超えた特殊な食品”であるかのように扱われています。

インターネットによる販売業者の多くは養蜂とは何の関わりもなく「マヌカハニー専門店」と名乗っている事に注意して下さい。マヌカ蜂蜜の持つ効能が究明されるのは良い事ですし、健康への意識を高めるのも良い事なのですが、一部の業者の誇大広告に惑わされ 「これは本物だ」「これは偽物だ」と言われている現状は養蜂家としては嬉しい事ではありません。

抗菌力・殺菌力以前に、蜂蜜は蜂蜜です。
ミツバチが一生懸命集めた自然の味を楽しんで頂ければと思います。
当店ではお客様からの要望により、現地で一般的に使用されているマヌカ蜂蜜を取り寄せ、販売しています。


単花蜜と百花蜜の違い

蜂蜜はアカシアの蜂蜜・レンゲの蜂蜜など、花の種類ごとに分けられて販売されています。このように花の種類を限定してある物を単花蜜といいます。それに対し、色々な花の蜜が混ざった物を百花蜜といいます。
「色々な蜜が混ざった」と言っても、人の手でブレンドしている訳ではありません。

ミツバチには集中訪花性という性質があり、例えば巣の近くに花畑を見つけた場合にはお互いに連絡を取り合い、その巣箱の働き蜂は同じ花畑に蜜を採りに行きます。

ですが、近くに花畑が2つあったらどうなるでしょう?
単純に言えば、二手に分かれる事になります。そして、それぞれの花畑に違う花が咲いていれば2つの花畑の蜜が巣箱の中でブレンドされる事になります。
このように、広い範囲で様々な花が咲いている場所に巣箱を置くと、百花蜜と呼ばれる蜂蜜が採集できます。
(ただし、当店では瓶詰めの際にできるだけ一定の品質となるよう、人の手でブレンドしています)

では、単花蜜はどうやって採るのでしょう?
理想的なのは目的の花だけが咲いている場所に巣箱を置く事です。例えばレンゲの蜜が採りたい場合にはレンゲ畑の真ん中に巣箱を置くのが一番です。しかし、レンゲの花が少なく同時期に咲く菜の花などが近くに咲いている場合などは、菜の花の蜜も混ざる事になり、純度の高いレンゲ蜜は採れないという事になります。

このような違いから、一般的には百花蜜よりも単花蜜の方が質の良い蜂蜜として扱われます。そして、単花蜜でも純度の高い物の方が良い蜜と言われる事になります。



1歳未満の乳幼児に与えてはダメ?

絶対に与えないで下さい。

はちみつは非加熱・無加工で瓶詰めされます。だからこそ天然の酵素やビタミンが多く含まれる食品となっていますが、 その反面ごくまれにではありますが、自然界に存在する細菌「ボツリヌス菌」が入り込んでいる事があります。

通常1歳以上であれば腸の抵抗力が高くなりこの細菌が腸で繁殖する事はないのですが、 抵抗力の弱い乳児の場合、便秘・呼吸麻痺などを引き起こし、死に至る恐れもあります。

乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌の芽胞が乳児の体内で発芽し、毒素を出す事で起こります。
毒素は加熱する事で無害化できるのですが、芽胞は高温にも耐える事ができる為、加熱処理した場合でも1歳未満の乳幼児には与えないで下さい。



結晶(再結晶)について

結晶

結晶した蜂蜜

蜂蜜は保存中に白くザラザラした固体状になる事があります。
これを結晶(再結晶)といいます。気温が低くなったり、冷蔵庫に入れてしまうと特に結晶化が進みます。(写真は結晶したブルーベリー蜂蜜です。)

結晶のしやすさには個体差があり、結晶しにくい蜜・結晶しやすい蜜など様々です。これは蜜に含まれるブドウ糖の割合に左右されるのですが、同じ日に同じ場所で採蜜した物であっても、蜂群の状態や花の違い、時間の違いなどで差がでます。例えばレンゲ蜂蜜はブドウ糖成分が多いため結晶しやすく、アカシア蜂蜜は果糖成分が多いため冬場でも結晶しにくい蜂蜜です。

結晶しても品質に変わりはなく、加熱する事で元に戻るので、扱い易さからわざと結晶させて料理などに使用する方もいらっしゃいます。溶けている方が良い場合は、瓶のまま湯せんして45℃程度まで温めて頂ければ簡単に液体に戻ります。(加熱しすぎると栄養成分が失われますのでご注意下さい。)

よく誤解のある事として「砂糖や水飴などの混ぜ物のある蜂蜜は白く固まる」と言われています。間違いではありませんが「結晶する=純粋ではない」という事ではありません。